社長ブログ

建物は木造が良いのか?鉄骨造が良いのか?

今日は構造についてお話しさせて頂きます。

木造が良いのか鉄骨造が良いのかという質問を
セミナー等でもよく受けます。

結論から言えばどちらも悪くないです。

それぞれ特徴がありますからその特徴をどのように考えるかです。

鉄骨造などは大空間が造りやすいのです。

鉄骨造の中でも軽量鉄骨造と、重量鉄骨造があり、

軽量鉄骨造などは大空間は難しく、少し木造に似たところがあります。

耐久年数も国が言っているように木造に比べ、軽量鉄骨造などは耐久年数が
短いとされているため、私の考えではありますが、軽量鉄骨造なら木造の方が良いと思います。

せっかく鉄骨造で建てるなら重量鉄骨造がおすすめです。

鉄骨造とはいえ、ハウスメーカーの鉄骨造は少し木造に似たイメージを受けます。

どういうことかと申しますと、本当のビルなどの鉄骨造等は耐力壁と言われるものは基本的にはありません。

簡単に言えばラーメン構造と言うもので柱とそれをつなぐ梁だけで構造が成り立ちますが、ハウスメーカーの鉄骨造はほとんどの場合、木造と同じように耐力壁と言うものがあるため、本来の鉄骨造の特徴を生かしているとは言えないかもしれません。

将来リフォームする時にもこの壁は抜くことができないなど
鉄骨造でありながらも間取りの制限を受けてしまいます。

しかしながら一般の重量鉄骨造は、壁などがなくても構造上は問題ありませんので、将来の間取りの変更にも最も優れた構造と言えるでしょうね。

一般に鉄骨造と言えば3階建て以上のイメージがあるかもしれません。

2階建てであれば世の中の建物は圧倒的に木造が多いですが、
大空間を希望される方にとっては最も適した構造と言えます。

私もマンションなども建てるため重量鉄骨の建物を数多く手掛けてきましたが、阪神大震災以降はベースパック工法と言う耐震の工法を標準で採用しています。

ベースパック工法について詳しくはこちら→『耐震』ページまで

このベースパックは震災時も兵庫県で500件以上採用された建物が
あったようですが損傷0という事でその安心感も実証済です。

ご承知の通り分譲マンションは
耐震が1であり、2を取得している建物は私も聞いたことがありませんが、

こういったベースパック工法などを採用することで
耐震1、2、3と言ったものとは別に実証済の安心できる工法の一つと言えるでしょう。