こんにちは、設計の井上(男)です。
皆さまは、ナイトパージという言葉をご存じですか?
ナイトパージとは、夜の涼しい外気を室内に取り込み部屋を涼しくさせることです。
昔は、春、秋はもちろん、夏でも夜には窓をあけて、
外の涼しい空気を取り込むのが当たり前でした。
ただ現在は、昔よりも夜の気温も湿度も上がり、
ナイトパージは有効では無いという人もいます。
現在の建物は、気密性と断熱性が高く、
1年中を通して窓を開けずに冷暖房をかけるのが
一番効率が良いということらしいです。
はたして、本当でしょうか?
私は、春や秋はもちろん、夏でも窓をあけて風を通したいと思う方なので、
調べてみることにしました。
そこで、みはりん坊Wという温度計を購入しまして、
夜の室内の温度と絶対湿度と外の温度と絶対湿度を測りました。
測ったのは、去年の7月ぐらいに開始しました。(だいたい3日に1回ぐらい)
その結果、ナイトパージが有効(室内よりも外の方が温度と絶対湿度が低くなる)
になるのは、9月10日以降でした。
真夏は、温度と湿度のみを考慮するとナイトパージは
有効では無いかもしれませんが、春と秋は現在でも有効だと思います。
あと、ナイトパージを否定する人は、風による体感効果を
無視している節がありますので、風を考慮しますと、
夏でも有効になる時期はあると私は思います。
ご参考になれば幸いです。
それでは、また。