愛犬を守るために私たちができること-2
今回もワクチンについての続きです。
■ワクチンの知識②■
犬のワクチン注射とは、微量の病原体を体内に送り込むためにします。
その病原体と戦うために体の中で抗体が出来上がり、次に万が一同じ病原体が体の中に入って来たとしても、その抗体がそれをやっつけてくれる・・・という、人間のワクチンと同じ仕組みになっています。
けれども、微量とはいえ、体の中に病原体を入れるわけですから、注意しなければならないこともいくつかあります。
まず、体調が悪い時には接種しないことです。
体調が悪く、体力が低下している時には、普通なら感染せずに済む微量な病原体に感染してしまったり、感染はしないまでも、吐き気や下痢などの激しい副作用が起きる可能性があります。
発情中やその前後のメス犬、妊娠中、授乳中の場合も避けてください。
旅行や引っ越しなどの環境が変わる前後の接種も、わんちゃんの精神的ストレスがある時期ですので、やはり控えた方が無難です。
ワクチン接種は体調が万全の時に受けましょう。
シニア犬の場合や、現在治療中の疾患がある場合は、よく獣医さんと相談してください。
また、人間同様、抗体は接種後すぐに作られるわけではなく、約2~3週間かかります。その間も、激しい運動で体に負担をかけるのは禁物です。
運動や散歩はいつもよりも控えめにしてみましょう。
もちろんシャンプーもワクチン接種予定日の2~3日前には済ませ、接種後しばらく控えてあげましょう。